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トメスク、38歳でマラソン王者

多くの国民が朝からテレビの前で号砲を待っていたのでは
ないでしょうか?
北京五輪女子マラソン、真夏の北京ということで酷暑での
レースが予想されましたが、秋口を思わさせるような
気候になりましたね。

土佐礼子選手は暑いほど自分に有利になると考えていただけに、
この絶好のマラソンコンディションは以外だったと思います。


世界記録保持者であるポーラ・ラドクリフが出場していることから
もしかすると序盤から高速レースになるかも、と予想していましたが、
超スローペースでのレース展開となりました。

5kmの通過は18分24秒と、メンバーと気象条件から考えたら
ウォームアップのようなペースではなかったでしょうか。
国の威信をかけた戦いだけに、勝負に徹する事を考えても
ちょっと遅すぎです。

大集団のままレースは進み日本の土佐礼子選手も
中村友梨香選手もしっかりと集団の中にいました。


異変が起きたのは15キロ前後、苦しい表情をしていても
”粘りの土佐”と言われるくらいに諦めない走りが持ち味の
土佐礼子選手ですが、その表情は疲れとは異質なものでした。

明らかに痛みを堪えているような苦悶の表情、
もともと足を痛めていたのか、それともレース中の異変のなのかは、
分かりませんが、土佐選手は無念のリタイアとなってしまいました。
選手生命を考えたら、あそこで止めたのは正解でした。


レースは20km過ぎにルーマニアのトメスク選手がロングスパート、
それに付いていこうとする選手はいませんでした。
きっと、そのうち追いつけるだろうとの判断だったんでしょう、
ケニアのヌデレバ選手はトメスク選手の飛び出しに気付かなかった、
ようですが・・・


新星の中村友梨香は早々に脱落、トメスク独走の後方では
ケニアの2選手、中国の2選手が銀・銅メダルをかけて
熾烈な争いが繰り広げられていましたね。

特にケニアのヌデレバと中国の周春秀は去年の世界選手権でも
争ったライバル、競技場そしてゴールテープの直前まで
競る展開となりました。


気になるイギリスのラドクリフ選手も、ケガの影響で
メダル争いに加わる事は出来ませんでした。
アテネでは途中棄権でしたが(この時は暑さとアップダウンで)、
今回は、しっかりと42.195kmを走り抜きました。


トメスク選手は見事な金メダルでしたね。オリンピックと言う
大舞台で金メダルを獲りにいった走りでした。
銀メダルは最後のスパートに競り勝ったヌデレバ選手、36歳とは
思えないほど素晴らしいデッドヒートの中での銀メダル!


今回の北京五輪は大ベテランの選手の活躍が目立ちました。
優勝のトメスク選手は38歳、6位入賞のマーラ・ヤマウチは35歳です。


マラソンの面白さはここです。
中村友梨香選手は22歳とまだまだチャンスはあるので
4年後のロンドンに期待しましょう。


でも、やっぱり野口みずき選手が出場しなかったのは
残念で仕方がありません。
今回のレースでも注目選手が何名かコンディションを合わせられず、
満足のいくレースが出来ませんでした。

マラソンがいかにスタートラインにベストな状態で
立つ事が難しいか思わせるようなレースになりました。


出場した選手のみなさま、本当にお疲れ様でした。

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